日本ならではのボールペンの芯の奥深さ

明けましておめでとうございます。文具マイスターパピアの隅田です。
今回はボールペンの芯を深掘りしてみます。長く文具業界に携わっておりますがお客様でボールペンに替芯があることをご存知でない方がいらっしゃいます。確かに100円程度のボールペンに替芯を用意されていることが、他の商品を見ても類を見ないような気がします。
そんなボールペンの芯は大きくわけて、油性ボールペン、低粘度油性ボールペン、ゲルインクボールペン、水性ボールペンの4種類あります。メーカー別ではパイロット(油性6種類、低粘度油性5種類、ゲル8種類、水性2種類、他フリクション6種類など)三菱鉛筆(油性9種類、低粘度油性4種類、ゲル6種類)ゼブラ(油性6種類、低粘度油性4種類、ゲル7種類)などです。これに基本色(黒、赤、青)細さ(0.3,0.4、0.5、0.7など)を加えるとパイロットのアクロインキだけで40種類ですから全筆記具メーカーの替芯の種類はかなりの数になります。

油性及び低粘度ボールペンの替芯

ボールペンの起源は1940年代に入ってから量産され広く利用されるようになりました。日本ではオート社が鉛筆型ボールペンを開発し油性ボールペンが普及していきました。1964年にはオートがより滑らかな書き心地の水性ボールペンを開発、1982年にはサクラクレパスが水性ゲルインキを開発、これよりボールペンの書き心地、消せる等の付加価値を加えるなどボールペン開発競争に拍車が掛かり、メーカー各社が新商品並びに新しい形の替芯を発売してまいりました。

ゲルインキボールペンの替芯

シャープペンの芯みたいに0.3mm、0.5mmなど太さの規格が決まっていればどのメーカーのどの硬度の芯でも太ささえ間違わずに買えば問題なく使用できますが、ボールペンはその選択が難しいですね。メーカー、規格、品番、色を指定しないと使える替芯を買えません。一部のお客様にはどの芯も規格が同じであるように思われている方がいらっしゃいます。メーカー、型番をお伺いしてもわからない場合、「現物をお持ちいただければそれ用の芯をお探しします」と説明しております。国産メーカーの規格に互換性があればお客様にもわかりやすく、また小売店も同様です。しかしながらインクの性質だけは互換性はありません。せめて芯の長さ、太さは統一基準で発売してもらえればお客様の買う選択肢も増えていいのですが?

カスタマイズペンの替芯

パイロットのハイテックCコレトが発売され、以後三菱鉛筆のスタイルフィット、ゼブラのサラサグランデ、ぺんてるのアイプラスなどのカスタマイズペンも競争が激化してまいりましたが、この芯だけはお客様が選んで買える替芯の新しい形態かと思います。
替芯選びには必ず本体をお持ちになるか、品番を明確にするか、スマホに写真を残していただければお求めの替芯が見つかります。日本のボールペンはこれからも進化するとともに替芯も併売され、お買い求めに情報が必要になりますのでご注意を!

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