中高生にブームの高級シャープペンー原点はスマッシュにありー

こんにちは文具マイスターPapierの隅田です。
最近、人気のシャープペンといえば三菱鉛筆のクルトガ、ゼブラのデルガード、ぺんてるのオレンズなどがあります。ここ最近では中高生(特に中学生男子)のシャープペンシル高級品嗜好の傾向がうかがえます。ペンケースには数本のシャープペン、ボールペン、消しゴム、修正テープを入れる大容量のものも多く発売されてお好みの筆記具、修正具、接着用品、付箋などが溢れんばかりに詰め込まれておりますね。その中に特にお気に入りのシャープペンを忍ばせる学生が多くなったよう感じられます。

ここ近年当店での売れ筋はぺんてるのオレンズネロ、スマッシュ、グラフギア1000、ケリー、パイロットのS10、S20、ゼブラのTect2way、ステッドラーの925 15などです。スマッシュはYouTubeによって拡散され今のブームになったとよく聞かれますが、その他の商品もSNSや口コミによって人気に火がついたといわれております。恐るべし中高生の口コミ!

まさにこれらのシャープペンシルブームの火付け役はぺんてるのスマッシュにほかならないですよね。
スマッシュは1986年に発売されすでに32年にわたり販売されるロングセラー商品です。形も色も変わらず今に続く息の長いロングライフ商品ですね。

開発のコンセプトは製図用のグラフ1000のいいところを集め一般向けのシャープペンシルを作ることにありました。当時は最近あまり聞かれなくなった「100円シャープ」全盛期で、このような1000円のシャープペンシルは異質な存在でした。
スマッシュには開発者のこめられたこだわりがあります。
1.プロ仕様の金属チャック(芯をつかんで送り出す機構部分)
2.口金とグリップの一体化
3.ラバー感覚のマットな質感のグリップ
4.バランスのいい低重心
5.思わず押したくなるノックボタン
6.遊び心としての硬度表示
などいろいろな細部に細かい配慮の末に完成した逸品です。私は何年もの間、スマッシュの存在を忘れておりました。それが突然ある日から問い合わせが続き今に至っております。スマッシュには限定色がオリジナルで作製され、その都度、即完売状態が続いております。中にはオークションで高値が付けられているものもあり、まだまだ人気衰えずという存在感ですね。私もぺんてるの方とスマッシュについてお話しする機会がありますが、是非0.3mmを出して欲しい、もう少しカラーリングが欲しい、安定供給して欲しいなどのリクエストをしております。商品がないから希少価値があり売れ続けるのかもしれませんが、是非新たな進化したNEWスマッシュの登場も期待したいものですね。
そして第2次NEWスマッシュブームを見てみたいものですね。

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