『Pueburo』プエブロ
最近お客様に、「色が変わる革製品ないですか?」と聞かれることが時々あります。
本革の魅力である『経年変化』を楽しむお客様が増えたんだなと感じます。
革製品は本来、人の肌と同じように毛穴、血管痕、戦い傷など1体1体の異なるものです。
ですが、以前は、「この革は傷がつきやすいですか?」「この色むらが、このしわが気になる」というお客様は正直多かったです。
そしてスタッフも 少ししわやトラなどとお客様から気になると言われた際に うまく説明できていなかったように思います。
ですから、メーカーも 薄めの色を避けたり、型を押したりしてなるべく傷が感じないようにしていたのだと思います。
そしてスタッフも革に関しては、少ししわやトラなどがあるとお客様から言われた際に うまく説明することもできていなかったと思います。
最近 「色が変わる革製品ないですか?」っと革のエイジングを楽しみたいというお客様が確実に増えてきました。
驚きです。
昔から、ブライドルレザーやヌメ革などは経年変化を楽しめる革はありましたが、
最近の「エイジングを楽しむ」という流れを作ったのは、なんといっても、『Pueburo』と思います。
『Pueburo』はイタリアでタンナーさんと呼ばれる人によって加工された牛革の種類です。
イタリアのバダラッシ・カルロ社により生後2年以上の雌牛の原皮を使用し、バケッタ製法によってつくられた革です。
植物性のタンニンで鞣された後、牛脚油をじっくりと時間をかけ浸透させ、
なんと革の銀面を擦り真鍮ブラシで毛羽立たせ、白っぽく仕上げます。
細かな傷によりザラザラとした和紙のような手触りが特徴的で使い込むことで、
「不完全な革」の状態から「完全な革」にしていく。という楽しみを実感できる革です。
ヌメ革の商品が薄肌色から飴色へと変化する経年変化とは異なり、使い込むことで革を仕上げていく感覚を楽しめる革です。
このプエブロレザーならではの仕上げ方法が大きな魅力であり経年変化を存分に楽しませてくれる要因となっています。
↑左側 新品 右側 半年使用
Puebroは傷がついてしまった際もブラッシングや乾拭きで少し和らぎ、使用しているうちに馴染んで目立たなくなっていくのが特徴です。
汚れた場合もやわらかい毛ブラシでのブラッシングやクロスでの乾拭き程度で十分です。お手入れも簡単です。
「Pueburo』の革を使って製品を作る国内メーカーは多くあり。
なるべくこのPueburoレザーの特徴を生かすための製品づくりをしています。
はじめて、プエブロに出会うお客様は不完全に感じる方が多いと思います。
弊社では、Crossland山口総本店内「First-Class-PlotterStore」のオリジナル限定商品として
「PlotterPuebroRed」を昨年末より発売しています。
しばらく欠品しておりましたが、
2023年8月5日(店頭は7月25日)に再販の運びとなりました。
よろしければプエブロの魅力をお楽しみください。
株式会社 十字屋 今本逸郎
「西の京」山口を中心に、ステーショナリー雑貨とデザイン文具のセレクトショップ「CrossLand」(825㎡の売り場に5万アイテムの品揃え*山口店の例です。)や「CrossLandMarket」を5店舗運営しています。1946年創業で、”GOOD STATIONERY”にこだわった品揃えをぜひご覧ください。