【 読書の秋 】 ~ 筆記具メーカーのホームページを読む

みなさんこんにちは。石丸文行堂の西田です。
九州も朝晩はずいぶん涼しくなりました。長崎では現在行われている「長崎くんち」を境に涼しくなリ始めると言いますが、これから秋も深まり過ごしやすい季節を迎えますね。

さて秋と言えば様々な楽しみがありますが、今回は「読書」について書いてみます。
読書と言っても読み方のカタチは多様化していますので電子書籍をご利用の方も多いと思います。もちろん「紙の書籍でなければ」とのご意見もごもっともで、私自身は昭和世代ですので紙の書籍の方が馴染みもあり特に理解したい、味わいたいと思う内容については無意識のうちに紙のページをめくる方を選択しています。

文具についても様々な書籍が販売されていますが、そちらの情報は皆さまの選択におまかせして、今回は「筆記具メーカーのホームページ」を読んでいただきたいとスポットを当ててみました。私は文具店のスタッフとして日頃から各メーカーさんのホームページを拝見しています。商品知識の習得やイベントなど仕事に関する様々な情報を得ることができるからです。偉そうに書いていますが面白い情報が掲載されていて思わず仕事を忘れて(笑)読み込んでいる場合もかなり(ほとんどかな)・・・あります。今回はその中でも国内の「筆記具メーカー」についていくつかオススメをご紹介いたします。

【ゼブラ株式会社】

ゼブラと言えば「シマウマ」のロゴマークで有名ですね。「サラサ」「シャーボ」「マッキー」などの商品名が浮かんでくると思いますが、以外と知られていないのが「ペン先」です。実は1897年に創業者の石川徳松さんが、日本最初の国産鋼ペン先を発売したのが始まりで現在に至るゼブラの中でも特別な商品なのです。現在もゼブラの「ペン先」ファンは多くプロの漫画家さんたちにも愛好家が多くいらっしゃいます。ホームページについては「手書きのすすめ」をぜひご覧ください。「書き方教室」や「多機能ペン活用術」「手書き生活研究所」などのページがありペンの書き方から活用術までまじめに手書きの良さをお伝えしています。さらには「筆跡診断」まで用意されていて性格や相性まで診断してくれます(ちなみに私はかなり当ってました!)
(ホームページ)
https://www.zebra.co.jp/index.html
(手書きのすすめ)
https://www.zebra.co.jp/handwriting/index.html

【株式会社パイロットコーポレーション】

今年創業100周年を迎えた老舗文具メーカーです。筆記具のイメージが強いのですが皮革製品など幅広く取り扱っています。テレビのCMをご覧になったことがあるかと思いますが、他の文具メーカーは意外とTVCMを行なっていないんですね。その中で唯一ガッツリ取り組んでくれていてファンも多いです。詳しくは「CMギャラリー」でご覧ください。http://www.pilot.co.jp/tvcm/index.html
こちらのオススメは読み物として最適な「PILOT LIBRARY」です。特集記事をまとめてくれているので万年筆やフリクション開発秘話について好きなものを図書館で本を選ぶようにお楽しみいただけます。
(ホームページ)
http://www.pilot.co.jp/
(PILOT LIBRARY)
http://www.pilot.co.jp/promotion/library/index/

【三菱鉛筆株式会社】

三菱といえば社名とロゴマークからあの「三菱」の関連会社と認識なさっている方も多くいらっしゃいますが、まったく関連はございません。創業者の眞崎家の家紋と逓信省(現:総務省)御用品として採用された「局用鉛筆」の三種類の硬度を図案化し1903年に商標登録しました。あの三菱財閥より10年も前のことですからこちらが「元祖」ですね。ホームページについては、看板商品である「鉛筆」についての想いがつづられている「知ル識るペンシル」のページをごください。WEB博物館と銘打っていますので、見て楽しい読んで学ぶ構成になっています。鉛筆の作り方から硬度の違いまでこれを読めばすべてがわかりますよ。お子様にも理解できるわかりやすさですので親子でご覧になってもいいですね。そしてオススメが「プロが教えるテクニック」です。鉛筆と色鉛筆の描画テクニックについて解説しています。描画用の鉛筆の削り方までレクチャーしてくれてるんです。そして感動するのが、ページを読んで描きたくなった方にはぬり絵をダウンロードしてチャレンジできるようになっているんです!ここまでしっかりと考えて作っているとはさすがです。

(ホームページ)
https://www.mpuni.co.jp/
(知ル識るペンシル)
https://www.mpuni.co.jp/museum/

いかがでしたか。各社のホームページを読み込んでいただけると文具への理解が深まりますので、これから購入したり使うときにきっと役に立つ情報を手に入れることができますよ。日本のメーカーさんたちの熱い想いとレベルの高さに感動すら覚えます。今回は筆記具メーカーでしたが、他にもたくさんステキなホームページがございますので、ご自分で使っている文具のメーカーさんをチェックしてみてください。きっとあたらしい気づきと出会えますよ。

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