のし袋~水引の形や表書きに迷ったら…~

こんにちは!

岡山・倉敷・福山の文具専門店「うさぎや」の源野です。
今日はよく店頭で聞かれるのし袋についてご紹介します。

1.のしと水引について
「熨斗=のし」とは、熨斗鮑(のしあわび)の略で、昔は神事のお供え物としてアワビを薄く削いだものを
平らに伸ばし添えていました。
その後、簡略化され「のし」と称し、めでたい時の贈答品に添えるようになりました。
のし袋についている「水引」はこよりに水のりを引き、五本束ねたものを指します。現在では、「贈るものに
心こめて結びました」という意味があります。

2.水引の形・結び数について
①結びきり
一度きりでよい時(繰り返してほしくない時)結婚、お見舞いなど。
お見舞いは「のしなし」となるので注意しましょう

②蝶結び(花結び)
何度あってもよい時 入学、出産、長寿、結婚記念日、新築など
③鮑(あわじ)結び
目上の方やよりあらたまった時 末長いお付き合いをという意味があります(結婚、栄転など)

④水引の結び数
基本5本結びです。3本結びは、5本を簡素化したもの。7本結びは5本結びをより丁寧にしたもの。
婚礼関係に使用する10本結びは豪華さを表すとともに5本結びを片手の指の数にたとえ、
両家が互いに手を取り(5本指と5本指が握手して)結び合っていこうという意味があります。

3.表書き
①結婚式場の係員への表書き:「御祝・御祝儀・寿」が一般的です。
②昇進祝いの表書き:「御祝・昇進御祝」が一般的です。
③出産祝いの表書き:「御祝・御出産御祝・出産祝」が一般的です。
④表書きをする時の筆記具
毛筆か筆ペンで書くようにしましょう。色は濃い墨を使って楷書ではっきりと書きます。
筆ペンやフェルトペンもよいですが、万年筆やボールペンは黒であってもNGです。
⑤連名の場合の表書き
連名の場合表書きは3名までとなります。4名以上は代表者の名前を書き、左横に「外一同」と書き
半紙などに全員の氏名を記入します。連名の記入は右端に目上から順に書きます。

のし袋の慣習はお住いの地域によって違う場合もありますので、地元の文具店でも聞いてみて下さいね。

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