私の人生と鉛筆 〜貧乏けずりと私〜

こんにちは、大阪のデルタの前田です。

今日、ラジオで沖縄県が梅雨明けをしたというニュースを耳にしました。近畿の梅雨明けは、だいたい7月の半ば過ぎですので、約1ヶ月も差があるのですね。つい数日前に漸く「梅雨前線が活発に…」と耳にしたような気がしますので、日本って広い?長い?んだなぁと改めて思いました。色々な自然やさまざまな四季を感じられる日本って本当に素敵な国ですね。

さて、本日は、先日鉛筆を削っていた最中に、ふと思い出したことを書かせて頂こうと思います。みなさんは、「貧乏けずり」という言葉をご存知ですか?地域によっては「泥棒けずり」とも言うそうですね。「貧乏けずり」は鉛筆の両端を削って、1本で2本分使えるという画期的な(?)使い方です。私が「貧乏けずり」と出会ったのは、幼稚園に上がる前に、祖父母の家の電話台の引き出しの中にあった鉛筆でした。どうして両端を削って「貧乏けずり」にしていたのかの理由を問うた記憶はありませんが、想像するに、商売をしていた祖父母は、電話を受ける際にメモを取ることが多く、頻繁に鉛筆を削る手間を少しでも省いたり、多くの鉛筆を用意するのを避けるためにそのようにしていたのではないかと思います。

この「貧乏けずり」、本当に貧乏だからそうしてるのかというとそうでもないと思うのです。結局使える量は変わらないのですから。流石に恥ずかしいので、学校に持って行く鉛筆に「貧乏けずり」をした記憶はありませんが、祖父母の家で幼少期に「貧乏けずり」の鉛筆で広告の裏に絵を描くことが好きだったことを覚えています。思えば、たくさんの孫たちが、祖父母の家に毎日のように絵を描きに来たり、勉強をしに来ていましたから、用意しておく鉛筆は、「貧乏けずり」にしておく方が効率はよかったかもしれませんね。

鉛筆を削るということで言えば、私の家は文房具屋さんでしたが、比較的カッターや肥後守で鉛筆を削っていた記憶があります。鉛筆削りもどちらかというと手動式でしたし、振り返ってみると、比較的原始的な文房具の使い方をしていたなと思います。小学校高学年の時は毎日筆箱にカッターを入れて持って学校に行っていました。授業中は授業もろくに聞かず、鉛筆を削ってばかりいました。そのうち、鉛筆でトーテムポールを作ったり、鉛筆けずりアートを楽しんでいました。高校生になっても鉛筆を使い続け、毎日7本の鉛筆を削って学校の授業にのぞんでいたのを思い出します。
今でも鉛筆は大好きで、仕事用の筆箱にも必ず鉛筆をしのばせています。短くなったら補助軸などをつけて、最後の数センチまで使い切ります。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、三菱鉛筆さんの入社式では、鉛筆削りをされているとのこと。素晴らしい文化だと思います。何かと怪我や安全面での配慮がされて、子供達ものびのびと道具を使えなくなる時代に、使い方をしっかりと教えていただき、自分の身を持ってその体験ができることは、生きて行く上ですごく大切な力になるのではないかと思います。文房具は今やアナログとデジタルの両面を持っている時代ですが、このシンプルな機能を伝え続けて行くことも我々専門店の使命だと思います。

(文責:デルタ 前田)

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