文房具と文具の違いは・・・

文房具 と 文具

こんにちは。京都の文具店tag寺町三条店の今井です。
すっかり春の陽気になってきましたね。
京都もそろそろ桜が咲き始めるころ、すでに観光客の方もたくさん来られています。

そして一年で文具店がもっともにぎわうと言っていいのがこの季節。
入学、卒業、就職、退職などへの贈り物や新生活の準備に様々な文具が
選ばれています。

ところでタイトルにも書きましたが「文房具」と「文具」、どちらもよく使われることばですが
微妙に意味合いが違うことをご存じでしょうか?

まずは「文房具」の語源である「文房四宝」について。

(文房四宝 外語教学与研究出版社 『中国文化便覧』より)

“文房”とは読書や書き物をするための部屋、古来中国の文人の書斎のことで、
そこで使うものを“文房に備えておく道具”という意味で「文房具」と呼ばれるようになりました。
そしてその中でも特に大事にされていたのが 筆・墨・硯・紙の4点です。
これを「文房四宝」と呼びます。
文人たちの間では実用品として使うだけでなく愛玩の対象として、
また皇帝への献上品としても珍重されました。

すなわち「文房具」は主に書きものに必要な道具のことを表しています。

さて一方「文具」ですが、いわゆる「文房具」を含めたより広い範囲の道具の総称というところのようです。
中国の明代末期の書物は「書斎における必需品」と書かれていたそう。

本来の意味は違いますが、現代においてはあまり厳密に使い分けてはいないですよね。
個人的には「文房具」ということばの柔らかな響きが好みです。。。

時代に合わせて日々進化する「文具」。
これから数十年、数百年先にはまた新たな“定義”が出来上がっているかもしれませんね。

お近くにお越しの際は文具店TAG・tagへ文房具や文具を見にいらしてくださいね。

 

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