和紙テープ?マスキングテープ?その違いは何なのか調べてみました!
皆さまこんにちは、ぶんぶん堂の木村です!
今回も「こだわりの文房具・豆知識」というテーマで書かせていただきますが、何について書こうか悩んでいたところ、新人スタッフ(19才)から「たまにマステに和紙テープって表記がありますけど、これ何のことですかー??」という質問がありました!そこはぶんぶん堂のマネージャー、まっすぐな目でこう答えました!
「わからん!」
という事でちょっと調べてみる事にします!
※サンキュー19才!
まずマスキングテープの歴史から調べてみた
まずはそもそもマスキングテープって誰が作って、どんな歴史なのか調べてみたいと思います!
マスキングテープは、3Mの従業員であったリチャード・ドリューによって発明された。ドリューは、自動車塗装工たちが自動車に、糊や外科用の布テープで張ったブッチャーペーパーを剥がそうとしていたとき、自動車の塗装まで剥がされているのを見た。その剥脱した部分を再度塗りなおすと、コストがかさむことを感じたドリューは、粘着力の低い接着力のテープの必要性を痛感し、研究を始めた。試行錯誤をかさね、1925年にドリューはマスキングテープを世に送り出した。
日本では、1918年に日進工業合資会社の芳川作次郎が紙絆創膏・紙テープの実用新案を登録、1938年に日本粘着テープ工業株式会社(現寺岡製作所)が塗装用火薬包装用として和紙製のマスキングテープの製造を開始した。これ以降、世界で和紙製のマスキングテープが使われるようになった。(引用 – Wikipedia)
という事でもともとは車の塗装用としてビニールやゴムから出来たマスキングテープがアメリカで生まれ、その後日本企業が塗装用や火薬包装用として和紙を使ったテープを開発、使い勝手の良さから世界中で使われるようになった、という事のようです!
という事は…どういうこと???
つまり、色々と種類や用途があるマスキングテープのなかに和紙製のマスキングテープがある、という事なんですね!その種類や用途をまとめてみると、
◆自動車塗装用
1)和紙製
一般塗装向けで、直線出しや平面出しがやりやすく、手で簡単に切れるのが特長。厚さは0.1mm前後、伸び率は5~10%程度。
2)クレープ紙
和紙製よりも耐熱性が高いので、焼付け塗装にも使用可能。厚さは0.15~0.2㎜前後、伸び率は9~16%程度。
3)フィルム製
曲線用のPVCフィルムは薄手でクレープ紙製よりさらに耐熱性がある。PVCフィルムの厚さは0.12mm前後、伸び率は200~300%でもっとも伸びる素材。
4)ソフトテープ
マスキングチューブとも呼ばれており、テープでは不可能な隙間や穴に埋めて使用する、チューブ型の養生資材。柔らかく太さや形状も様々で、必要な長さにカットして使用する。
それ以外では、建築塗装用、粗面養生用、シーリング・コーキング用に様々な種類があるようですね!
つまり、文房具屋さんに並んでいるマスキングテープは、色々とあるマスキングテープの中の自動車塗装用に日本企業が開発した和紙製のテープ、そしてそれを外国の方が呼ぶときに「Washi Tape」となるワケなのです!
すごいぜマスキングテープ!すごいぜ日本企業!すごいぜ文房具屋さん!
そして広がるご当地マスキングテープブーム
ぶんぶん堂でも「山陰文具」というオリジナルブランドをつくり、その中でもマスキングテープは特に人気があります!
オンラインショップはしていないので、頑張って山陰まで足を伸ばしてみて下さい!と言いつつ実は…
オエステ会の10周年企画として、参加企業さんのオリジナル文具が各店を巡る「オエステキャラバン」なるものを企画中!
気になっていたご当地文具を直接触れる機会をご用意したいと思います!
詳しくは追ってご報告したいと思いますー!
ぶんぶん堂の木村でした!
ぶんぶん堂は1995年にオープンした山陰地方最大の文具専門店です。驚き、喜び、閃きを見つけられる“ステーショナリーサーカス”というコンセプトのもと日々営業しています。また広い店内には専門的なニーズに応える豊富な品揃えと、海外のユニークな商品が並び、地域のお客様を楽しませています。