年賀状には筆文字が似合う!手書きのすすめとペンの選び方
こんにちは。石丸文行堂の西田です。
短い秋からやっと冷え込みも始まったと思ったらもう年末。「年賀状作成」の季節です。すでにご準備なさった方もいらっしゃるでしょうが、そろそろ焦り始めている方も多いのではないでしょうか。
「きれいに筆文字を書けたらなぁ」と毎年思い知らされるこの時期ですが、ご安心ください!自分に合ったペンを選んでいつもより少し丁寧に書くだけで立派な仕上がりになります。全てを手書きでなくても大丈夫。宛名書きや一言メッセージだけでも手書きにすることで先様への気持ちの伝わり方が違うものです。とは言っても「普段は筆を使っていないので無理だぁ!」と思われている方が多数いらっしゃると思うのですが、いわゆる筆ペンにも主に以下の種類がございますので選び方の基本と共にご参考になさってください。
1.硬質タイプ:アクリル繊維の芯材を使われているため硬い書き心地
2.軟質タイプ:ウレタン素材で弾力がある
3.毛筆タイプ:ナイロンなどの合成毛が使われており毛筆に近い書き心地
筆文字の表現には、筆圧の強弱をつけることが求められますが、最近ではボールペンを使い慣れているため筆圧が高い方が多く、軟らかい筆先のペンは使いづらいものです。ですから①硬筆タイプなどなるべく硬くしっかりとした書き心地のタイプからお使いになる方が使いやすいと思います。さらに最近では、サインペンの筆文字タイプも発売されていますのでより書きやすいタイプも増えています。もちろん本来の筆文字の表現には③毛筆タイプがおすすめです。メーカーにより穂先の種類も豊富でどれを選んでよいか迷うかと思いますが、まずはよく使う中字を複数のメーカーで書き比べてしっくりきたメーカーの穂先の違うタイプを比べると更に最適なものを選びやすいと思います。(ちなみに試筆用のペンで筆先の割れていないものは耐久性が良好な品の目印です)
オエステ会加盟店では、お試し書き用のペンを準備していますので、ぜひ店頭でご自分に合ったペンを見つけてください。きっと自分ならではのステキな文字の表現ができますので仕上りの満足度に差が出ます。一年に一度のご挨拶です。少し背筋を伸ばして先様のことを想いながらゆっくりと文字を書く時間を作ってみてはいかがでしょうか。その貴重な時間の価値は忙しい年末だからこそ先様にも伝わるものです。
それでは皆様 文具との楽しい日々をお過ごしください。
1883年創業。長崎の本店は、全7フロアで高級万年筆から専門画材まで約5万点を幅広く取り揃えています。1階には地元のイイモノを揃えた「長崎マルシェJimo」ストアあり。オリジナル商品「長崎美景」「カラーバーインク」はオンラインストアで購入可(2019年5月現在5店舗)