筆の選び方からしつこい墨の汚れ落としまで調べてみました。
株式会社しんぷくの松山です。
皆さん書道筆を選ばれる際に、どの筆が良いのだろうと悩まれた経験はありませんか?
今回は筆選びのヒントになればと思い、筆について調べてみました。
良筆の条件を言い表すのに「尖」「斉」「円」「健」という言葉があり、これを筆の四徳としています。
・「尖」とは、穂先の部分がとがっていることをいいます。書いていて、鋭く先がきき、まとまりがあることが大切で、特に細筆はこれが決め手です。
・「斉」は、穂先全体がよく整っていることで、多くの毛材が一本の筆となるためにバランスよく配されていることです。
・「円」は、穂全体がきちっとした円錐形になっていること。墨を含んだとき穂全体がふっくらして、不均等なふくらみやねじれを生じないこと。
・「健」は、穂先の腰の弾力がほどよく、筆運びがスムーズであることをいいます。
それ以外にも、筆の大小(太筆・中筆・細筆)、穂の長短(長鋒・中鋒・短鋒)、穂の柔剛、用途による穂先の形状、原料など種類が多く、その中から自分の目的に応じた筆を選ばなくてはなりません。
そんな難しいこと言われても益々わからなくってしまいますよね。
当店では、筆の価格と一緒に原料の種類やどういったものに適しているかなど表記してあります。参考になさってください。もし表記がない文具店さんなどではスタッフさんに聞いてみてくださいね。
またうちの子は学校の授業で使うだけなんだけど・・・。という方は、だいたい800円~1200円(税別)ほどの筆を選ばれるとよいですよ。また、学童向けの入門書写筆なども売られていますのでそちらもおすすめです。
あと,なかなか知らないのが筆の洗い方です。
書いた筆はどうやってしまえばいいの?
そんな方はこちらを参考になさってください。
穂先が乾燥し固まる前に流水に当てながら(またはバケツなどに水を溜めた中に浸けながら)墨のついた部分を指で優しく揉み洗いし ます。おろしていない部分のフ糊を残す場合は、洗いすぎるとフ糊が全て落ちてしまうのでご注意下さい。墨が出てこなくなるまで充分に揉 み洗いしたら、指の腹で穂を挟みスライドさせながら水分を搾り取ります。もしくは、布や紙などで穂先を整えながら水分を取り除いて下さ い。軸と穂の境目は洗い残しが生じやすいため、洗う際にはご注意ください。 その後、癖がつかないよう穂先を整え、穂を下にして、吊り下げて陰干しさせます。十分に乾燥させたのち、筆巻きに包むか、吊り下げた ままで風通しの良い場所など、湿気の少ない場所に保管してください。寝かせて乾燥させた場合や、穂先を整えなかった場合には、毛癖 がついて穂割れの原因となることがございます。
(株式会社呉竹様HPより引用)
保管の際は、筆巻きにまいてさらに新聞紙でまくとなお良いそうです。(先に新聞紙にまいてから筆巻きにまいてもどちらでもよいです。)
最後に商品の紹介になりますが、
墨が洋服などについてなかなか落ちないというお悩みの方も多いかと思います。
なかなか落ちない墨の汚れ落としには株式会社呉竹より発売されている「スミノンアルファ」という商品が発売されています。
どうぞお試しください。
参考にさせていただいたサイト
あかしや
http://www.akashiya-fude.co.jp/narafude-koutei/
呉竹
https://www.kuretake.co.jp/product/calligraphy/brush
1958年創業で、雄大な桜島のある、南国の鹿児島市を中心に4店舗の文具専門店を運営しています。卸本町店では、870㎡の売り場で、文具と生活雑貨を取り揃え、見て、触って、選べる、楽しい店舗となっております。経営理念として、お客様に喜ばれる仕事を通して、お客様に満足と安心を提供し、地域社会に貢献します。