紙にはいくつか規格があります。レッツスタディ!

みなさん、ニュース見てますかーヾ(´Д`*)ノ

ニュースは再々見るようにしている四国トラステックの鴨田です、こんにちは。

在庫不足とか何かと紙関連で大きなニュースになったりしている昨今ですが、お店で時々こんな場面に遭遇します。

 

「ノートカバーないですか?」とお客様に聞かれ、「A5かな?」と思いサイズを確認すると「新書を入れたい」という…

変型ノートもあるにはありますが、カバーとなるとブックカバーじゃないとジャストサイズがなかなかないので、ご案内すると「あ、ノートと本って違うんだ?!」って言われたり。

 

正確に言うとノートと本のサイズが違うのではなく、紙にはいくつか規格があるのを知らない人が結構いるのだろうということです。

かく言う私もこれを機会にレッツスタディ。

 

まずはさすがに多くの人が知っているであろうA判&B判(JIS規格)。

コピー機やプリンタに見られる表記で、裁断された仕上がり寸法を言います。

A判

19世紀末ドイツの物理学者オズワルドによって提案され、現在は国際規格になっています。短辺:長辺=1:√2になる長方形で、半分に切っても常に同じ比率になるようにできています。

最大サイズである「A0」は840mm×1189mmで、半分に切ると「A1」そのまた半分が「A2」…となります。

コピー用紙でよく使用される「A4」は210mm×297mmです。

 

B判

日本で定着していた美濃判を元に定められたサイズです。短辺長辺の比率、半分に切っても同じ比率になるというのはA判と同じです。ただ、B判は日本の国内規格となります。

最大サイズである「B0」は1030mm×1456mmで、半分に切ると「B1」そのまた半分が「B2」…となります。

ノートで主流の「B5」は257mm×182mm

 

ちなみに、B判の長辺はA判の対角線の長さと同じ、というヒミツ?もあります。

※こちらから引用させて頂きました。:PCM竹尾 http://www.takeo.co.jp/

 

次に、印刷業界でよく使用される表記に「原紙寸法」という表記があります。

裁断する前の大きなシート状の紙のことです。

コピー用紙やノート、書籍などみなさんのお手元に届いている紙のほとんどは裁断されたものです。

 

四六判

明治初期に輸入された「クラウン紙」が美濃判の約8倍に当たり、かつて「大八ツ判」と呼ばれるようになりました。これを4×8で裁断すると、横約4寸×縦約6寸の本になることから、「四六判」と呼ばれるようになり、そこから裁断前の原紙も「四六判」と呼ばれるようになりました。

原紙サイズは788×1091mmで、単行本(127×188mm)に多く使われています。

 

菊判

元は新聞紙に使用するためアメリカから輸入し、商標のダリアの花に似ていたから「菊判」になった等諸説言われています。

原紙サイズは636×939mmで、裁断するとB6やA5より一回り大きいサイズができるため、書店で目立つという理由で書籍に使用されることが多くなっています。

 

ハトロン判

ドイツ語の「Patoronen papiaer(パトローネン・パピア)」=「弾薬を包む紙」を語源としています。日本では「ハトロン紙」と呼ばれ、後に「ハトロン判」として製造されるようになりました。

原紙は900×1200mmで、耐久性が必要な包装紙に多く使用されています。

 

みんなが使っている用紙サイズあれこれ

・画用紙

四つ切:392×542mm、八つ切:271×392mm

四六判原紙をそれぞれ「4つ」「8つ」に裁断した大きさ。

だから「4つ切」「8つ切」っていうのね…。

 

・単行本

四六判(原紙ではない):127mm×188

B6判:128×182mm

この二つが書籍の大きなウェイトを占めているそう。

 

・文庫

A6判:105×148.mm

A4コピー用紙を2回半分に折ってみてね!

 

・名刺

名刺4号:91×55mm、名刺3号:49×85mm

日本国内の主流は4号、小さめサイズの3号は女性に人気。

 

・はがき

郵便はがき:100×148mm、私製はがき:短辺90~107mm×長辺140~154mm

サイズの幅は内国郵便約款第22条というものを見てみよう。

 

・新聞紙

ブランケット判:406×545mm

大手新聞の主流サイズで日本国内規格。明治時代に輸入した輪転機のサイズに菊判が合わず、このサイズになったそう。

 

覚えておくと意外なところで使える…かも( *• ̀ω•́ )b

 

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