ボールペンが書けなくなる原因と対策を教えちゃいます

こんにちは。クロスランドの松本です。
皆さん、ボールペンがインクはあるのに書けない。買ったばかりなのに書けない。
なんてことは、ありませんか?
今回は書けない理由と対策をお教えします。

書けないおもな理由は大きく5つ

⓵パイプ内に空気が入り込みインクが逆流している。
⓶ペン先が傷が付いている。
⓷異物の巻き込み。
⓸高温や特殊な状態におかれた場合。
⓹消費期限が超えた場合や既にインクが使いきっている場合。

などが主な原因です。

私の経験上最も主な理由は⓵の空気が入りインクが逆流してる状態です。
これはカレンダー、手帳、クリップボードの上で注文を書くような横向きや上向きに筆記した場合に起こる現象で
ボールとボール保持部のすき間から空気を巻き込み、インキはそれ自身の重みで逆に流れていき、書けなくなる状態です。

上向きに書かないっという方も、むき出しのペン先が胸のポケットの中で衣類に触れたり、バッグの中でノックが押され、
他の収納物に触れた場合にも起きる状態です。

次に多い原因は⓶
実際にペン先 の先端部のキズ 傷が付いていることです。
ペン先が硬い物と接触すると。先端部のボールが外れたり、チップのボール保持部にキズが付いたりします。
これにより、なめらかな書き味が損なわれたり、紙へのインキ転写に影響が出てインキが出なかったり、出すぎたりすることがあります。
洗濯機に一緒にまわしたり。ペン回しをしてボールペンを良く落とす人は先端部がきづついていることが多いです。




⓷の異物の巻き込みは紙の繊維(紙粉)がボールと受座のすきまに巻き込まれ、
インキの出が悪くなったり、ボールが回転できなくなって書けなくなる場合があります。
感熱紙やFAX用紙のように、表面がコーティング加工された紙に筆記した場合、
表面を削り取り、正しく回転できないケースが多く見られます。
  

⓸特殊な状態で保管された場合です。

飛行機内に持ち込み、ペン内部の気圧との差により飛行機内でキャップを外すとペン内からインクがふき出しま
また車内やストーブの近くでの放置すると、温度が上がり、インクタンク内の空気が膨張して、キャップを外した際にインクがふき出す場合が
あります。

特に、最近お問合せが多いのは、パイロット社製「フリクション」シリーズの「インクが透明になっている。」と言う質問です。
フリクションボールのインクは60度以上になると透明になるという温度変化で筆跡を消すことができる 筆記具です。
車内や車のダッシュボ-ドの上など高温になる場所に放置するとすぐにインクが透明になります。

(*ちなみに透明になったインクは、冷凍室などマイナス10度以下の環境下に置くことで、もとに戻る場合もあります。)

⓹インキが古い場合は、書けなくなったりする場合があります。
製造後油性ボールペンなら約3年間、水性ボールペン(ゲルインキを含む)なら約2年間が快適にご使用いただける目安になります。
筆記具メーカーはリフィルに製造年月日を印字していることが多く、目安となるでしょう。

また昨今の低粘土インクは滑らかな書き味を実現するため、従来インクよりも筆記距離がかなり短いので
あまり筆記していないのに、もうかけなくなったと感じることが多くなったはずです。

まとめ
ボールペンが書けなくなる主な原因は上記のとおりです。
これらの原因で書けなくなったものを、復元する方法はないとされています。
インキが出ないからといって、ペン先を火であぶったり、お湯につけたり、強く振ったりはしないで下さい。
逆にそのことにより軸が曲がったり、インキが漏れたりなど、思わぬ不具合をひきおこすこととなります。

またどうしても原因を知りたい場合、国産メーカーの多くはなぜ書けなくなったのかを調査してもらうこともできます。

関連記事