老舗ペンメーカーのパーカーが誇る名作「ジョッター」の秘密とは!
皆さまこんにちは、ぶんぶん堂の木村です!
さて今回ダラダラと書いていきたいのが、老舗ペンメーカーのパーカーが誇る名作「ジョッター」についてです!先日店頭にいらっしゃったお客様に説明したところ「へー、そうなんだ!」と喜んでいただいた小話をしたいと思います!
まずはこちらをご覧ください!
このクリップ部分が矢羽になっているのがパーカーのペンの特徴です!
これは未知への挑戦や新たな可能性を探し求めるなど、志を抱く人々の道しるべでありたいというメッセージが込められているのです!もうすでに格好良いですね!
そしてそのパーカーを代表するのがこの「ジョッター」なのですが、なんと63年前の1954年1月5日に発売された、超がつくほどのロングセラーボールペンなのです!
発売当初のプレスリリースに書かれていたポイントはというと、
①インクタンクが大きいのでそれまでのボールペンに比べて5倍ほどの筆記距離である
②ノックする度に芯が1/4回転するので、ペン先のボールが長持ちする
※それまでのボールペンはペン先の不良がほとんど
③ナイロン製のボディとステンレススチール製のキャップで耐久性バツグン
※それまでは劣化しやすいプラスチック製ばかり
④中性のインクなのでペン先の腐食が少なく、また汚れても落としやすい
という5つのポイントでした!
さらには個人的には書き出しのボテ(※後述)が少ないかな?と感じおります!
ちなみにボテというのは、↑のように書き出しの際にインクがブニュっと出てしまう事です!一般的な油性ボールペンの悪い点と言えば、このボテ問題が必ずと言っても良いほど上がります!※ちなみにこの画像も普通の油性ボールペンです
そこで例の「ジョッター」を試してみました!
1つだけ仲間外れがいるのは置いておいて…どうでしょうか!やっぱり全然ボテが出てないですよね!
そこでプレスリリースを見返してみると…
②ノックする度に芯が1/4回転するので、ペン先のボールが長持ちする
まさか…これがボテ防止に一役買っているのかもしれません!
替え芯を取り出してみるとなにやら1/4毎に斜めの切れ込みが…これがおそらくパーカー秘伝のメカニズムなのでしょう!
こんな工夫を60年以上も前にこんな仕込んでいた事に感動です!
そして奇跡を偶然にもそれが、永遠の油性ボールペンの大敵であるボテを防いでくれるギミックになったかもしれません!
いやー、たかがボールペン、されどボールペン!
文房具って小さいからあまり注目されないけど、知ると面白い事って山ほどあるんです!
そんな「ジョッター」君は世界中の方に愛され過ぎて、このようなラグジュアリーなモデルも発売されています!
いつまでも長生きして下さい、なんていうメッセージを込めて贈り物にするのも良さそうですね!
ということで、気になった方はオエステ会各店の店頭でお試し下さい!
カチカチカチカチカチカチカチ…とノックをして、63年目の奇跡を感じてみて下さい!
※「ブログ見られました?」って声を掛けられても許して下さいね
ぶんぶん堂の木村でした!
ぶんぶん堂は1995年にオープンした山陰地方最大の文具専門店です。驚き、喜び、閃きを見つけられる“ステーショナリーサーカス”というコンセプトのもと日々営業しています。また広い店内には専門的なニーズに応える豊富な品揃えと、海外のユニークな商品が並び、地域のお客様を楽しませています。