印鑑の豆知識

こんにちは 多山文具東広島店 中村です。

今回は印鑑のお話をしたいと思います。

 

 

一口に印鑑と言っても色々あります

実印・銀行印・認印・訂正印・法人用実印・法人用銀行印・ゴム印・落款印・浸透印

挙げればきりがない程ですが、今回は実印・銀行印・認印に絞ってお話しします。

 

実印

住民票のある市区町村で印鑑登録したものを言い、土地・建物など不動産の売買や住宅ローンの契約、自動車の売買・登録、相続など、「印鑑登録証明書」と共に使用します。

登録できる印鑑は印面の文字の大きさが8ミリ以上24ミリ以下の物で、戸籍通りの漢字を使用します。例えば澤田様でしたら「沢田」ではなく、戸籍通りの「澤田」で登録しましょう。

フルネームが一般的ですが、苗字又は名前だけでも登録できます。特に女性の場合結婚したら苗字が変わる場合もあるので、名前だけで登録される方も少なくはありません。

印鑑自体の大きさは一般的に使用される認印10ミリ又は10.5ミリでは文字の大きさ8ミリが確保できないので、少なくとも12ミリ以上の印鑑が必要となります。

12ミリの出来合いの印鑑も実際販売していますが、文字の形が同じものが存在するため悪用される可能性もあり、登録できない場合もあるので必ず別注で作成した物を使用しましょう。フルネームであれば15ミリ~18ミリ、苗字・名前であれば13.5ミリ又は15ミリが一般的です。

 

銀行印

読んで字の如く銀行で使用する印鑑です。

主に銀行口座を開設したり振り込み・払い戻しや銀行でローンを組んだりする時に使用します。

実印のようにサイズに決まりはありませんが、一般的には実印より小さくて認印よりも大きいものを使用される場合が多く、12ミリ又は13.5ミリが一般的です。

実印と同じように戸籍通りの名前で登録するのが無難でしょう。

フルネーム・苗字・名前だけでも登録できますが、苗字・名前だけで作成される方が多く見受けられます。

市販の認印も使用できますが、こちらも悪用を防ぐため別注で作成した方が良いでしょう。

※実印・銀行印共にゴム印・シャチハタなどの浸透印は使用できません。

 

認印

認印とは日常の書類や荷物の受け取りなどに使用する登録されていない印鑑です。

シャチハタなどの浸透印も使用できますが、保険の書類など場合によっては使用できない事もあるので市販の印鑑や別注で作成した印鑑も用意しておいたほうが良いでしょう。

 

書体

印鑑の書体は主に、印相体・篆書(てんしょ)体・古印体・楷書体・行書体・隷書(れいしょ)体の6種類です。

 

 

実印として最も多いのが篆書体で、篆書体を元に周りの枠や文字同士を線で繋げたものが印相体となります。読みにくく偽造されにくいので実印に適した書体と言えますね。

印材

 

 

印材は柘植(つげ)・黒水牛・オランダ水牛(牛角)・象牙の4種類が主体ですが、他にもチタン・琥珀・水晶などがあります。中でもチタンはよく聞きますね。

柘植は本柘植とアカネ材があり、一般的にはアカネ材が良く使われます。硬さも見た目も似たような素材ですが、アカネ材の方が安価で本柘植よりも少し濃い色となっています。

実印・銀行印では柘植よりも欠けにくくオランダ水牛や象牙よりも安価な「黒水牛」がよく使用されます。

「象牙」には注意が必要で、ワシントン条約により国外への持ち出しが禁止されているので、海外出張が多い方にはお勧めできません。海外出張があり高価な印鑑を持ち出したい方には「チタン」がお勧めです。

 

印鑑の歴史

印鑑は、古代メソポタミアの印章文化を起源として中国を経て日本に伝わりました。

中国から伝わったので中国の昔の文字「篆書体」がよく使われているのも納得できますね。

 

 

印鑑は日本以外にも本場中国や台湾・韓国でも使われていますが、日本のように印鑑証明が必要な実印の文化はありません。

 

サイン化が進み、そのうち印鑑も必要なくなるのではといった声も聞かれますが、今では日本独自の文化とも言える印鑑の存在を無くしたくないですね。

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