島根県の蕎麦はなぜ黒いのか!三大蕎麦のひとつ出雲そばについて!
皆さまこんにちは、ぶんぶん堂の木村です!
以前島根県の名所として出雲大社をご紹介しましたが、今日は名物!という事で出雲そばのお話をさせていただきます!
ジャジャーン!これが出雲そばです!
皆さまの感想として「なんか黒いんだけど!」だと思いますが、まずはそれについて説明させていただきます!
はい!という事で描いてみたのは、そばの実の断面図です!
▼出雲そばの黒さについて
一般的なそばは中央の部分から作る更科(さらしな)粉を使いますが、出雲そばの場合はそば殻のついたそばの実をそのまま挽き込む「挽きぐるみ」と呼ばれる製粉方法で作ります!そのため色は黒っぽくなりますが、栄養価と香りが高く、風味と食感の良いそばが出来上がるのです!
▼歯ごたえとのど越しについて
またそば粉のみで作られる、十割(とわり)蕎麦が多いのも特徴です(※一般的にはつなぎ(小麦粉)2割とそば8割で作る二八(にはち)蕎麦が多いと思います)!前項の「挽きぐるみ」と相まってしっかりした歯ごたえとのど越しを楽しむ事が出来ます!
はい!という事でこんな器に出てくる事が多いです!
▼どうやって食べるのコレ!
これは「割子(わりご)そば」という、出雲そばでは「釜揚げそば」に並ぶメジャーな食べ方です!ツユを食べる前に直接かけて食べるスタイルです!
そもそも江戸時代、松江の城下町では、野外でそばを食べるために弁当のような四角い重箱(当時は割子と呼んでいた)にそばを入れて持ち運んでいたのですが、四角形だと隅が洗いにくく、不衛生との理由から、今のような円形の漆器に変わっていきました(しかも警察の指導)!
いやー、すでに文章だけで食べてみたい!という方も多いのではないでしょうか!
このおじさん誰やねん!という声はスルーしつつ…ここからもう少しお勉強タイム!(知ればもっと出雲そばを楽しめるお話です)
この方は松平直政(まつだいらなおまさ)さんです!松江藩の初代藩主なのですが、もともとは信濃(今の長野県あたり)から国替えでこのあたりに来られたのです!長野県と言えば…三大蕎麦のひとつである戸隠(とがくし)そばが有名ですよね(あとの2つはわんこそば、出雲そばですよ)!何をかくそう、松平さんは信濃からそば職人をガバっと連れてきたのです!それで蕎麦食が定着したんですねー!
そしてそして、当時は「高貴な人は蕎麦を食べない」と言われていたにも関わらず、夜な夜な城下町にお忍びで屋台の蕎麦(いわゆる夜鷹蕎麦)を食べに行っていたそうです(どんだけ蕎麦が好きやねん)!
最終的にはお茶の懐石に蕎麦を入れたりなんかして、蕎麦を今のポジションまで引き上げた、まさに蕎麦界のレジェンドなのです!
という事でここからはぶんぶん堂オリジナルマスキングテープの宣伝です!上の2種類は実は出雲そばの柄です!その名も「割子そばの食べ方」「出雲そば」です!他にも面白い柄が色々とあるので専用ページを見てみて下さい!
ぶんぶん堂各店か、弊社グループの米子空港売店「ビーウイング」にでご購入いただけますー!
ぶんぶん堂の木村でした!
ぶんぶん堂は1995年にオープンした山陰地方最大の文具専門店です。驚き、喜び、閃きを見つけられる“ステーショナリーサーカス”というコンセプトのもと日々営業しています。また広い店内には専門的なニーズに応える豊富な品揃えと、海外のユニークな商品が並び、地域のお客様を楽しませています。